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ある方の影響で始めた八神の自由気ままな箱庭
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創作、空想、妄想、その他諸々が好きな八神。
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私は月夜に何かをみた。

その何かは空を飛んでいたのだ。箒に乗って、そう本とかに出てくる魔女、のように。

塾の帰り道、私は近道の公園を走りながらふと空を見て、気が付いた。
月の光が明るい夜で、空には何か、影で黒くなったものがみえた。
それは人の形をしていて、そしてこっちを向いた、気がした。その後、ゆっくりと高度を下げ、そして私の前に降り立った。
「こんばんは」
にっこりとした彼女は黒く長い髪に黒い服、それに乗っていた箒を手にしていた。
私は思わず、とっさの判断が出来ず頭が真っ白になった状態で、反射的に答えていた。
「こんばんは」
と。
「今日は、月の光が綺麗ですよね。あっあなたにも月の祝福がありますように」
彼女は始終にっこりと微笑んだまま、私にそう言うとそのまままた、箒に乗り、空へ帰っていった。

その日のことを私は誰にも言わなかった。
それから暗くなった塾の帰りにあの公園を通る時は、上を向いて歩いてしまう。
また、彼女に会えるように、心の中で祈りながら。

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