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ある方の影響で始めた八神の自由気ままな箱庭
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創作、空想、妄想、その他諸々が好きな八神。
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私の場所。

それは白く白く…全てが白の世界。

その世界のなかで私は、綺麗な紅を見た。

「死んでいるの?」

その綺麗な紅を流している人間に問う。けれど返事はない。

紅は綺麗。この白い世界に鮮明にその色彩を残す。

だけど、動かないおもちゃはいらない。そう思ってその場を立ち去ろうと、体の向きを変えようとしたときだった。

「・・・誰・・・だ・・」

それはとてもとても小さな、声にならない声。私が人ではないから聞き取れたとても小さな音。けれど動いたのは音だけ。そんな少しのおもちゃではすぐに飽きてしまう。それに、きっとこの人間はそう時を置かずにその声も動かなくなる。それならやっぱりいらない。けれどせっかく見つけたおもちゃ。

そうだ、もっと一面を紅に染めればいい。

私は自分の手を合わせ、その隙間に息を吹きかけた。そしてゆっくりと手を広げていく。そこには持つのにちょうどいい太さと長さの氷柱。その氷柱をあのおもちゃへ。あのおもちゃの人間のもっとも紅が出ているところへと突き刺す。人間の微かな耳障りな悲鳴。そして更に量を増した綺麗な紅。

「紅がいっぱい」

私は満足してその場を後にした。

残ったそこには白く白く閉ざされた世界のなかに紅の華。そして…人間の、死体。
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